? 長距離海上パトロール航空機(2機) アンドーヤ(Andoya)航空基地にある第333飛行隊の一部であり、保守及び乗員配乗はノルウェー空軍が行っている。 この飛行機は、低空及び長時間の飛行ができるため、北部地域でのコーストガード業務に良く適合している。 また、コスト的な観点から、双発小型機(2機)をチャーターし、北海及びスヴァルバール周辺海域で補助的に使用している。 ? 海軍用Lynxヘリコプター(6機) バルドゥフォス(Bardufoss、ノルウェー北部)航空基地にある第337飛行隊を構成し、保守及び乗員配乗はノルウェー空軍が行っている。 このヘリコプターは、「ノルドカップ」クラスのヘリコプター搭載型船舶が行動する際にそれら船舶に搭載される。スヴァルバール地域での監視業務実施に極めて有用であり、また、救助用ウィンチを装備している。 (3) 運用スケジュール コーストガード船舶のスケジュールは、約16日間の海上行動とその後の約12日間の基地での保守、休養というのが一般的なパターンである。 また、用船コーストガード船舶は、年問48週間行動し、寄港するのは乗組員の交代等の短期間のみである。これは、1隻に対して2クルー体制を採っているために可能となる。 航空機2機(ORION)は、年間の総飛行時間は1,000時間である。 (4) 将来の代替計画 最も船齢の高い「NORNEN」「FARM」「HEIMDAL」の3隻については、より大型でヘリコプター搭載型(うち、1隻は耐水型)船舶への代替建造を計画しており、1隻は2000年に就役する。 6. 要員 軍人、民間人併せて、約800人である。 軍人については、コーストガードの勤務と海軍の勤務とで特に差異はなく、ともに同じ基本的な訓練を受け、どちらに勤務しているかの違いだけである。ただ、コーストガード勤務者は、コーストガード関係についての追加の教育・訓練がなされる。 女性の進出については、現在、コーストガード船舶には女性の副官がいるが、船長はいない。ベルゲンの海軍大学校(NavalAcademy)には、毎年10人程度の女性が入学しており、海軍では、先般、潜水艦の女性艦長が誕生した。また、空軍の女性パイロットはいない。 ヘリコプター搭載船に搭載する機体と搭乗員のローテーションに苦労が多い。 7. 訓練 全てのコーストガード組織は、平時及び戦時のための訓練を受ける。
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